早朝6時にYHから4Km先の「地の涯ホテル」の無料露天風呂「滝見の湯」に入湯しようと思い、ジョギングをしました。
残すところアト1/3の道路わきに地元の車が停車していました。「
何かいるのですか?」と声をかけたところ「それ」と指を刺すではないですか。
その指先には木に登っている1頭の子熊。
ということは近くに親熊がいるはず。
「ひぇっ」。
地元の方は小生を乗せようともせず発車。
小生は全身震えながらそうっとその場を離れ、「地の涯ホテル」に向かいました。
「地の涯ホテル」付近は日本百名山「羅臼岳」の登山口で、あふれんばかりの路上駐車の車で一杯でした。
「滝見の湯」で入湯していると、女性が見学に来ましたが小生の黒い体を見てソクソクと回れ右してしまいました。
滝のマイナスイオンを吸い込んで、YHに再度ジョグを開始しました。
往路子熊がいた地点には、獣がいる気配もなく小生は周りを見ながらゆっくりジョグをし無事YHに生還しました。
YH付近ではエゾシカ4頭、恐らく家族でしょう、朝食に新鮮な野草を食べていました。
世界自然遺産登録直後でマスコミが多数押し寄せていました。
シーカヤックを知床で初体験。3時間8000円(通常は1万円、岩尾別YH宿泊者は20%OFF)です。
カモメの糞の濃厚な臭い(岩の白い所)、かもめの雛のかわいさ、「乙女の涙」や「男の涙」の滝のしぶき、透明な冷たい海水、同行者との楽しい会話、どれをとってもこの旅、一番の思い出となりました。
TBSテレビ「はなまるマーケット」のスタッフや知床アドバイザーの関口さん、三重県ウルセェーおばんとの同行は終始笑いの渦でした。
お昼過ぎにYHに戻り、関口さんと一緒にお風呂に入り、一人娘は10Km先のウトロの学校に毎日送迎している話や、小生と同郷の茨城出身だった話を聞きました。
昔、知床に旅に来て住み着いてしまわれたそうです。
「知床はどの季節をとっても飽きの来ない所です」、自分の住んでいるところ誇らしげに淡々と話す関口さんに嫉妬を覚えました。
午後、遅い昼食を摩周湖に向かう移動途中のドライブインで摂りました。
地元の赤豚を食材にした生姜焼き定食です、柔らかくジューシーでした。
摩周湖には午後2時30分頃到着したのですが、雲がほとんどなくブルー一色の摩周湖を一望できました。
あまりの美しさに絶句でした。
ここで、自宅に残した子供達にマリモをお土産に買いました。
YHの夕食は、地元佐呂間湖の名物ホタテを食材にしたホタテづくしの料理でした。
ホタテの刺身、ホタテの天ぷら、ホタテのフライ、ホタテのバター焼き、他ホタテ料理の数々。
YHで食べられるなんて、ラッキー。
YHでは大阪の都市計画コンサルタント、福岡の家庭教師と酒を交わしながら山やインターネット、今時の若者の話をしながら楽しいひと時を過ごしました。
大阪の都市計画コンサルタントは出張のついでに日本百名山「斜里岳」を登山してきたそうです。
経歴を聞いたら冬山もやる相当な山屋で、故串田孫一氏ともお知り合いだったそうです。
短歌や絵画もされているマルチ人間です。