2005夏-脱サラ-4/11(釧路湿原~知床)

2005夏-脱サラ-4/11(釧路湿原~知床)
■コース:  釧路湿原・塘路→厚岸→根室→納沙布岬→花咲→羅臼→知床・岩尾別
■走行距離: 310Km、燃費:12.4Km/l
■宿泊先:  知床岩尾別ユースホステル

朝食前に塘路駅近辺の写真を撮り、展望台に謎の若者と一緒に車で行き、釧路湿原の広さを実感しました。
ただ、曇っていたのが残念。
想像していた風景ではなかったので写真を撮らずじまい。これはNGかな。
釧路湿原を撮るなら絶対空撮だと思います。
いずれ、何泊かする覚悟でココにリベンジに来ますよ。
日本の宝のひとつです。

まずは日本の東端、根室・納沙布岬に行きました。
塘路から根室まではまたもムスメに頑張ってもらいました。
小生も今日も午前中から熟睡でした、ムスメよすまないねぇ。

花咲カニを食べるために花咲漁港に行きました。
そこで食べたカニは今まで食べたことのない濃厚な味のカニでした。
とにかく旨い、とにかく濃い味です、はじめて口にしたカニの味です。

ムスメとこれは旨い、これは旨いと食べ干しました。
早速、自宅に宅急便で10ハイ送りました。
9月に近づけばカニミソがグーンと多くなりさらに味もヒートアップするそうです。

と、りかちゃん(予想されたとおり、リカチャン人形とは違い漁港のそれなりのご婦人です)がおっしゃっていました。
りかちゃんにカニの足を鋏で食べやすく切っていただきました。

別海町から国後島が見えました。
目の前に見えるではありませんか。
あんなに近くに北方四島があるとは思いませんでした。
納沙布岬では北方四島返還の署名をしてきました。
 

羅臼では今夜飲む酒を買い込みました。
今夜はジャガイモ焼酎です。
豊郷のYHで長野ライダーが旨そうに飲んでいた例のヤツです。

知床峠に向かう途中で天然温泉「熊の湯」(無料)に入湯しました。
ここにいる地元の常連に「ここが一番入りやすい」といわれ入湯した場所は、指先がしびれるくらいそれはそれは熱いところでした。
まんまとだまされてしまいました。
どおりで皆さんニヤニヤしていたはずでした。

「熊の湯」前の路上でダンボール紙に「ウトロ」と書いた顔の濃い青年が立っていました。
ヒッチハイカーらしかったので乗っていくかいと声をかけ、同乗させました。

聞けば6/1沖縄を出て海以外はヒッチハイクで旅をしているようでした。
沖縄ではサトウキビ畑の農業をしており秋の収穫時期までの3ヶ月間を使って「自分探し」の旅を始めたようです。
自分に自信がなくて何かを変えなくてはと始めたそうです。
それも生まれて始めてのヒッチハイクで。

彼も「熊の湯」に入湯したのですが、服そのものが臭くて、車の中は異臭が漂っていました。
小生も、昔ヒッチハイクしながら旅をしていたので彼をすぐに受け入れました。
YHでこの話をすると、「怖くありませんでしたか」、「見ず知らずの人を乗せるなんて」と言われましたが、そんなことは一遍も考えませんでした。
若きし頃、この沖縄の青年同様、たくさんの方々に助けてもらって旅をしていましたから、その恩返しです。

ちなみに沖縄アグリカルチャー青年は、故山下清画伯似でした。

旅行と旅は違うと思います。
旅行は日ごろ生活している場所を変えることで気分転換することが主体、旅(たび)は自分を見つめることが主体となるものと小生は考えます。

知床峠付近で雪渓をみて彼は驚嘆し、峠までガスっていましたが峠を越えたら晴天です。
あまりの絶景に一同「ワォー」の雄叫びでした。
感動しました。
ウトロの海が見えたところでエゾシカ2頭に遭遇。
さっそく写真撮影です。
ウトロで彼をおろし、彼と握手をして分かれました。

お互いに、「いい旅を」と。
気がつけば、既に小生は普通の旅人になっていました。
このナチュラル感は豊郷で呼び起こし、昨夜の塘路で実感し、ここで当たり前になりました。

ムスメもなんかしら得るものがあったと思います。
ムスメはムスメで、小生がアドホックに作る人の輪を通して、「この瞬間に自分も参加しなくては、もったいない」と積極的にムービングしているのは確実です。
そうでなくちゃ、ねっ。

ウトロから岩尾別に引き返し、今夜のねぐら、知床岩尾別ユースホステルに向かいました。
YHでは羅臼で買った焼酎を同室の方々と旅の話をしながらグビグビ飲みました。
同室の方は飲む方がいなかったので一人酒です。
アトでムスメから聞いたところ、小生は相当下品なことを口走ったそうです。

翌朝トライする「シーカヤック」で、乗る前にウンコやオシッコしてないと、結果的にドライスーツ内に粗相をしてしまいます、本人だけ相当臭くて相当気持ち悪くなるから、皆さん、気をつけようね、と30人の同宿者を前に声高々に話していたそうです。

さらに小生の目の前にいた東京から来た「(とってもかわいい女の子の)にわかチャリダー」に「乗る前にウンコしようね」と優しく言ったそうな。
ムスメは馬鹿なオヤジと一緒にいることに、当たり前の感覚として「ハズカシィ」と感じたそうです。
小生は、そんなこと知らないもんね。

今回の旅で、これから2度会うご夫婦とここで遭遇しました。
静岡から車で来られた60歳のご夫婦で青森県大間から函館に入り、当初積丹止まりの予定でいたのが宿泊したYHで出会った方々に奥さんが「小樽がいいわよ」といわれ小樽に来てしまったそうです。
その小樽では「利尻がいいわよ」といわれ利尻、さらに礼文まで来てしまったそうです。
礼文では「世界自然遺産登録される知床がいいわよ」といわれココ知床に来てしまったそうです。
積極的な奥様とひとのいいご主人の組み合わせは傍で見ていてほのぼのするものがありました。
ご主人いわく「さからえないんだよなぁ」

同室の大阪の62歳の壮年ライダーは初めての大型バイク650ccに乗っての北海道初ツーリングです。
会社をくびになった腹いせ(?)に、何かを始めようと今まで乗ったことがない大型バイクにトライしたそうです。
レッドバロンで購入したバイクを動かしたら即エンストしたそうです。
北海道に来る前に紀伊半島で慣らし運転をしたそうです。
頑張れ壮年ライダー。

栃木の若社長ライダーはかっこいいです。
写真撮影も旨いです。
ツーリングする時間があまり取れないのでバイクを陸送してご自身は飛行機で来道したようです。
美瑛のヘリコプター遊覧の話は驚きでした。
確かに空の上から実際に眺めたら素晴らしい光景だろうな思いましたね。
釧路湿原にそんなサービスがあったならぜひ乗ってみたいと思います。
釧路湿原は周囲100Kmあるそうですから。

YHの夕食は「チャンチャン焼き」、鮭のバーベキューですな。
旨かった。
このYHは日本三大奇人YHのひとつだそうです。
他の二つは、高千穂と指宿だそうです。
礼文YHはさらに相当すごいらしいです。
でも、小生から見ればカワイイかも。

旅日記1-北海道編カテゴリの最新記事