サラリーマンを辞めるまで(その1)

【2004年12月31日】これはラスト・チャンスだ

あれは、2004年の暮れも押し迫った12月27日(月)の午後でした。

小生が所属する部の管掌役員Y常務から、45歳以上の管理職に対し早期退職優遇制度を発令し、2005年3月末に申請すれば制度利用できると申し渡されました。

この話を聞いた瞬間、まず頭に浮かんだのが『これは、ラストチャンスだ』。

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この機会を逃せば、小生は生涯サラリーマンとして宮仕えの一生を送らなければなりません。

とりあえず、年末年始休暇の間に個人事業開業プランを纏め、妻にどう伝えるか考えることにしました。

【2005年1月9日】夢を家族に伝える

2005年の年末年始休暇はあってないようなものでした。

個人事業を開業して、どうやって稼いで家族を養うのか。
18歳から8歳までの5人の子供達、2005年3月末には長年勤めていた病院を退職する妻、彼らにどう伝えればいいのか。

年末年始休暇最終日、明日からは仕事始め、そんな日の午前中、女房に「会社を辞めて個人事業をやりたいんだ、Webサイト制作会社を起業したいんだ、俺の夢なんだ」と切り出したところ、女房は「人間、いつ死ぬかもしれない。

あなたの好きなようにやりなさい」と言いました。

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小生は、反対されるものばかりと思っていましたから意外な顔を女房を見ましたが、女房は小生が独立したいという気持ちは前々から薄々わかっていたようです。

特にここ1、2年、K社長との確執でまいっている小生の後姿をみていたようです。

その後、子供達に伝えたところ「私達の将来はどうなるの」と言う子供もいましたが、長女が「お父さんの夢なんだから、皆で応援しようよ」を兄弟を纏めました。

長女に対して初めて一目置いた日でもありました。

この日を持って、会社に対する未練もなくなり気持ちは吹っ切れ、将来の自分はどうあるべき、家族を食べさせるためのビジネスモデルつくりに奔走することになりました。

【2005年1月23日】早期退職優遇制度活用の意思表明

早期退職優遇制度活用の意思表明の期限は年末年始休暇明けの3日後でした。

上司S部長に意思確認書を提出し、2005年5月末に退職することを伝えました。

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S部長とは奇遇な関係で、小生が昭和60年、都内のF社系列会社からトラバーユし、配属になった部署の上長でした。

その後、17年間上司と部下の関係をもち、その後1年間、お互いに異動で離れたが再度、同じ部に所属したのです。

仕事では新しい仕事を創出する中でいろいろ遣り合ったり、酒を飲んで意見を交わしたり良き相談者でした。

上司に恵まれたこともあり、小生の希望を喜んで汲んでいただけたのは大変ありがたいことでした。

離婚届と同じでたった1枚の紙で20年間勤めたH社を離れる手続きが始まるのかと思うと虚しさを感じざるを得ませんでした。

【2005年2月13日】HOWTO本を買う

個人事業を始めるといっても、左も右もわからないのが実情です。

そこで、まず手始めに本を買いました。

1.個人事業の始め方 手順と届出・経理:著者 植野正子:(株)ぱる出版:1500円

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2.ビジュアル編集 個人事業の始め方:著者 宇津木透:(株)大泉書店:1200円

3.らくらく個人事業開業のすべてがわかる本:著者 山端康幸、草刈章雄:(株)あさ出版:1400円

一通り読んでみて、これならできそうだなと思いました。
共通して言えることは、個人事業を開業したい熱意を、周りに示し自信と勇気を持って行動をすることです。

【2005年3月20日】インフラ準備

具体的な準備を、どう進めていけばよいか。

まずは、Webサイト制作会社を設立するにはインフラが必要です。

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下記の備品を徐々に買い揃え始めました。

特にハードウェア、ソフトウェア、書籍はインターネット直販を利用して格安に入手しました。
特にハードウェアは市販にない小生の必要とする機能を有したモデルを入手できました。

自分の手足になる道具ですので十二分に検討し選びました。

1.作業ルーム
  チェア、ラック、照明

2.ハードウェア
  UPS、ディスクトップPC、ノートPC、取材用カメラ

3.ソフトウェア
  デザイン制作用ソフト

4.ネットワーク
  Bフレッツ回線の増速、無線LAN導入

5.書籍
  制作の参考にするサンプル、リファレンス本

6.事務用品
  KJファイル

続いて、ホームページの制作に着手しました。
特に小生のビジネスは、インターネットから集客し制作した生産物はインターネットで利用して頂きますので、自サイトの準備は必須となります。

また、自サイトを制作する過程で自分の考え方、ビジネスモデルの成立、開業までに準備するとが明白になっていきます。
つまり、トータル・システムとして機能しなければ儲けるビジネスモデルは成り立たなくなります。

【2005年3月28日】スタッフに伝える

家族の次に退職することを伝えるのは、上司、そしてスタッフです。

上司はS部長、そして4月から新たに小生の部長となられるKさん。
上司には1月に伝えました。

スタッフにはいつ伝えようかなと悩みましたが、仕事のけじめのつく3月末に伝えることにしました。

毎週開催する定例ミーティングの冒頭で、スタッフに5月末に退職し、その後、個人事業を始めることを伝えたところ、『まさか』といった絶句状態でしたが、すかさず「りっぱりっぱ」、「素晴らしいことです」と応援メッセージをもらいホッとしました。

仮に「なんで」とか「私達はどうなるのよ」と言われたなら、恐らく小生が絶句していたかもしれません。

スタッフは様々な思いが過ったかと思います。
それを前出の言葉で表現してもらえたことに対し頭が下がる思いです。

会社を去る決意をしてからは、仕事を作らないように心がけ、仕事を作るなら小生がいる間に整理しようと決めていました。

仕事を作ることは残った方々に重荷を残すことになります。
そう思っています。

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【2005年4月3日】レンタルサーバに決めた

自サイトを公開するに当たり、以下の選択肢が考えられました。

1.個人サイト運営にあたり契約している@niftyを利用する

2.自宅サーバーを立ち上げる

3.レンタルサーバを借用する

4.ハウジングサービスを利用する

ランニングコストが安価で、回線速度が速いこと、サーバー保守に信頼感があること等を評価して3番目のレンタルサーバーを選択しました。

@niftyは最大手のプロバイダですが、ビジネス的に利用すると制約が多過ぎて小生のやりたいことが出来ない側面があるため選択から除外しました。

さてレンタルサーバは、インターネットで調査したところいくつか見つかりましたが、コストパフォーマンスがいいWADAXのシルバープランを契約しました。

WADAXレンタルサーバー2010052906

月3000円弱の料金でWeb/ログ容量200MB、メール容量100MB、DB容量20MB利用できます。

また、以下の特徴を有しています。

1.メール転送/自動応答メール/メーリングリスト/Webメール/アクセス解析などが標準で利用OK

2.SSL/PHP/CGI/SSI/MySQL/PostgreSQL/ImageMagick/GD/Rubyなどが標準で利用可能

3.RAID1によるHDDミラーリング

4.1日2回、バックアップ専用NASサーバーへ全データを数世代バックアップ

5.共用SSLの利用

2005年4月に契約しましたら、4月の販売促進キャンペーンでドメイン取得費が無料になりましたので、なおさら格安でレンタルサーバを契約できました。

【2005年4月4日】限定ノートPCをゲット

何気なくYahoo Japanのトップページを表示し右上に視線を移したところ、日本HPから300台限定でコストパフォーマンスが非情に高いノートPCが販売されることがわかりました。

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HP Compaq nx4800ベース、下記のスペックで108,000円でした。

●OS:Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition operating system 日本語版 Service Pack 2

●CPU:インテルR PentiumR M プロセッサ 725 (2MB L2キャッシュ、1.60 GHz、400MHz FSB) インテルR CeleronR プロセッサ搭載モデル

●ハードディスク:約40GB

●MEMORY:256MB

●内部ディスプレイ:14.0インチ ワイドTFT WXGA ウルトラクリアビューカラー液晶ディスプレイ 1,280×768 / WXGA(最大1,677万色)

●CD/DVDドライブ:固定式 DVD-ROM ドライブ(DVD-ROM 最大8倍速、CD-ROM 最大24倍速)

●無線LAN:インテルR PRO/Wireless 2200BG ネットワーク・コネクション (IEEE802.11b/g準拠)

2日後にはハードディスク約40GBが不足したため、約60GBに変更になりました。もう少し待てば良かったようです。
それにしても超お買い得のスペックでした。